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救命講習会

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救命救急講習会に参加しました。 春日部市消防本部から講師がいらして、講義と実習を行いました。 講義の内容で印象的なこととして、春日部市では救急車の依頼(119番通報)があってから現場に到着するまで平均8.5分かかるそうです。これは全国平均と同レベルのようですが、一秒でも早く到着できるよう心がけておられるそうです。

この8.5分のあいだに救命措置ができることで救命率が上昇しますので、必要な処置として「心肺蘇生法(CPR)」と「AED」の使用について実習を行います。

写真は、一緒に参加した方のものですが、マネキンの胸骨圧迫を30回、あわせて気道確保し人工呼吸を2回の繰り返しを2分間おこないます。マネキンの胸部も実際に近づけるために固くできていたこともあり私もふくめて皆さん真剣に汗だくになっていました。

AEDの使用方法の実習も行いましたが、AEDを使用するための準備を行う間も実際は心肺蘇生法を行わないとならないため、心肺蘇生を行っている人が中心となり周りの人への指示(救急車をよぶ、AEDをもってきてもらうなど)をすることが重要になってくるそうです。

当院も、AEDを設置していますが、電池や消耗品の定期点検が重要だと感じました。使う機会が来ないことを願っていますが、準備は大切です。

2019年09月06日

藤まつりに参加しました

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平成31年4月28日に、第38回藤まつりに参加しました。今回、初めて春日部市歯科医師会として参加することなり、事前の準備から当日の設営と運営に加わりました。
当日の祭りでは、春日部市のみなさまのお口の健康増進の啓発活動を主におこない、「口臭検査」「唾液の測定によるむし歯のなりやすさ検査」「唇の圧を測定」お子様向けに「3Ⅾぬり絵」、埼玉県のマスコット「コバトン」と歯みがき剤「アクアフレッシュ」のキャラクターに参加してもらいました。
その他、協賛企業様からのサンプル提供など盛りだくさんの内容で、参加した歯科医師会メンバーそれぞれ汗をかきながらトラブルなく終わることができたと思います。
来年も内容を考慮しながら企画できたらと思います。

写真の中に私がおります。

2019年04月29日

インターネット予約ができます

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このたび、インターネット予約ができるようになりました。パソコンだけでなくスマートフォンからもできます。ただし、このホームページは院長による手作りなので、きちんと動作するか運用を見守ってゆきたいと思います。 Windowsパソコンと、アンドロイドスマートフォンからは利用できることは確認しましたが、もし不具合等あればご連絡いただけたらと存じます。

院内で患者様にお知らせするために作成したチラシを画像としました。拡大できませんが、医院の受付にご用意しております。

2019年04月12日

歯周病講習会

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今年も歯周病講習会に参加してきました。講師は昨年に引き続き日本大学歯学部歯周病学教授の佐藤秀一先生です。 佐藤先生とは、私が米国ミシガン大学に留学していた2015年、同時期に同じミシガン大学に留学されていたため懇意にしていただいています。 当時は日本大学講師でしたが、教授となりご活躍されています。

講演内容としては、例年通り歯周病の理解から、その治療への基本的な考え方の確認。とくに近年、全身疾患との関連が明らかになってきていることもあり、なかでも糖尿病をお持ちの方は相互に悪影響を及ぼすことが、さまざまな研究から示されています。

講演の質疑応答で、私はインプラントとの関連について質問させていただきました。インプラントもそれ自体は金属などの素材でむし歯になることはありませんが、インプラントを支えている歯ぐきや顎の骨はご自身の身体なので、生物的反応、つまりプラークコントロールができないと歯周病と同様の症状(インプラント周囲炎といいます)になってしまいます。 インプラントも歯とおなじ管理が必要になります。

 

2019年04月07日

パパママ学級(平成30年年度)

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今年度も春日部市の両親学級でお話をさせていただきました。

今回も、前回からの要改善なところをふまえて資料を作成、講話にのぞみました。
妊娠中のお口のなかの変化や気を付けること、妊娠期間中に治療が必要になった時の対応、

おなかの中の赤ちゃんへのケアおよび出生後約1歳6カ月までをめどにしたお口のなかの変化や気をつけるところを
中心にお話させていただきました。


少しでもご両親の不安の解消となれば幸いです。

2019年01月11日

医療トリアージ訓練に参加しました

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春日部市の主催によるトリアージ訓練に参加してきました。
トリアージとは、大災害による要治療患者が多数いらっしゃるときに治療の優先度により先に区分してゆくというものです。
大災害時には医療リソースが限られてしまうことが予想され、それを有効に活用するための手段となります。
診断を行った医師が患者にトリアージタグをつけてゆきます。「重症:最優先治療」の赤タグから「軽傷」の緑タグ、「死亡」の黒タグなど4群に分けられます。
春日部市では大災害発生時、医療拠点が5カ所設置されることが決まっています。
災害発生時には市内の医療機関はすべて閉鎖し、あらかじめ割り当てられた医療拠点へ機材や人材とともに集まることになっていて、当院は「武里南小学校」に集合することになっています。
今回の訓練では、春日部市4師会(医師会、歯科医師会、薬剤師会、接骨師会)が参加しました。
トリアージにおいて、歯科の役割は「頭頸部の軽傷患者への対応」と「死亡身元確認」が主な仕事となります。緑タグの方は接骨医や薬剤師と協力して対応してゆきます。
次に、黒タグにより残念にもお亡くなりになった方の口腔内所見(歯の数や治療した跡)などを記録し生前の治療記録と比較、本人の身元を確認します。
今回は、市の職員の方がご遺体役をやっていただき拝見させていただきましたが、診療室とは異なる環境での難しさを体験しました。
東日本大震災では、多くの歯科医師がご遺体をご遺族と、いち早く面会していただくために奮闘しました。
もちろんこのようなことが無いことが一番ですが、引き続き訓練が必要であることも感じました。

2018年11月18日

8020よい歯のコンクール

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今年度の「8020よい歯のコンクール」において、当医院からご推薦させていただいた 橋本 謙治さまが 「埼玉県知事賞」を受賞されました。
このコンクールは歯科医師会が主催しているもので、毎年開催されています。私が院長にかわりましたので、今回始めて当院から推薦させていただきました。
 7月29日に春日部市歯科医師会が属している埼葛歯科医師会(埼玉県の東部エリア)主催のコンクールが開催され、橋本さまは約80名の参加者の中から「優秀賞」「歯科医師会長賞」を受賞されました。
 その後、10月21日に開催された埼玉県歯科医師会主催のコンクールへと会長推薦を受け、このたび「埼玉県知事賞」「埼玉県歯科医師会会長賞」を受賞されました。
推薦に際しては、お口のなかの健康状態、残っている歯の本数のみならずその状態、歯ぐきの健康状態などが良好であることが求められています。さらに、書類審査を経て会場にて担当歯科医師によるお口のなかを診査されます。
 橋本さまはもちろんのこと、私も初めての経験でご本人からお話を伺い驚きましたが、さらに県知事表彰も受けられるなど2重の喜びとなりました。
ご本人も喜ばれており幸いですが、高いモチベーションをもちしっかりケアとメンテナンスを継続してこられた結果と思います。

2018年11月07日

妊婦と歯科(平成30年年度)

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妊産婦の口腔ケアというテーマで講習会に参加してきました。講師は昨年に引き続き東京歯科大学市川総合病院産婦人科の高松教授です。
前回も同じテーマでの講演をしていただきましたが、今回はその復習と、妊娠期間における口腔ケアの重要性の解説でした。
日本産婦人科学会でも、同テーマはとりあげられているとのことで、産婦人科領域においても口腔衛生と全身状態への影響という関連にも注目され始めているとのことでした。
講演内容としては妊娠期間における歯科治療について、その適切な時期や使用可能な薬剤などへの解説でしたが、高松先生も健診の大切さを述べておられました。
春日部市では、妊娠期間中に歯科検診がうけられるサービスがありますので受診券をお受け取りになられたら早期の受診をおすすめします。
妊娠初期の受診なら歯科治療の必要性、治療の時期、方法等、多くの選択ができる可能性があります。

2018年09月09日

全身状態の評価

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治療における全身状態の評価をテーマとした講習会に参加してきました。会場は春日部の市民文化会館でした。ロビンソン百貨店が閉店したため周囲も閑散としていて寂しいですね。併設する図書館も高校生以来に入ってみました。高校の帰り道にたまに寄ってみましたがこちらはあまり変わっていませんでした。
講演内容としては、患者様の全身状態に対応した歯科治療をいかにして安全に行うかを解説していただきました。 私も普段から気を付けていますが、患者様におかれましては歯科治療は想像以上にストレスのかかるものです。
このストレスが、血圧の上昇や心拍数の増加、体調不良などを引き起こす可能性があります。また、全身の基礎疾患のため多くの薬剤を服用されている患者様がほとんどです。
 そのため、処置を開始する前の体調の確認、服用薬剤の確認と服用状況、必要があればバイタルサイン(血圧、脈拍、酸素飽和度など)を確認しながらの処置の必要性の判断が必要です。
講習会においては、実際に循環器障害などの問題がおきたときの対処法などを含めた解説が行われましたが、講師の先生もお話になっていましたが、おこさないことが大切で、処置の開始前に患者様としっかりお話することが重要だと再認識しました。

2018年08月05日

感染対策講習会

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感染対策の講習会に参加してきました。 医療機関においては、疾患を治療するところであるということはもちろんですが、血液、唾液など体液や感染症を引き起こす細菌やウイルスなど微生物を媒介する可能性がある機関ということで適切な感染症対策が求められます。
歯科医院においても当然求められており、適切な器具の滅菌消毒、血液の処理が必要になってきます。
今回の講習会では、その再確認を主なテーマとしています。

当院でも、オートクレーブ滅菌(圧力釜のようなもの)や滅菌用消毒液などをもちいて適切に対応を行っていますので、講習で普段の滅菌消毒方法の再確認ができました。

2018年08月01日

歯周病講習会(平成30年年度)

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歯周病講習会に参加しました。厚生労働省の資料によると歯周病は日本において成人罹患率が8割と国民病ともいえる疾患となっていますが、
最近注目されているのが、歯周病がお口のなかだけの問題にとどまらず、全身の健康に及ぼす影響が以前よりも大きいのではないかと研究されています。
今回の講演内容として、日本歯周病学会の診療ガイドラインをメインテーマとして歯周病と全身へのかかわりについて日本大学歯周病科の佐藤教授にお話しいただきました。

歯周病が影響している代表的な疾患として糖尿病があります。これは、歯周病が進行すると糖尿病も悪化する、糖尿病が悪化すると歯周病も進行すると相互に影響していることがわかってきています。
これ以外にも、心臓疾患、腎臓疾患、関節リウマチ、誤嚥性肺炎など歯周病が重症化すると悪化する可能性がある疾患として研究されています。
考えてみると、体の入り口で常に慢性的に炎症を起こしている部分があると全身の免疫系への影響は少なからずあると思われます。

佐藤教授は私が米国のミシガン大学に留学していた際に、同時期に在籍しておられ、当地でも大変お世話になりました。継続して最新の歯周病論に触れる機会を作っていただき感謝申し上げます。

2018年04月08日

パパママ学級

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昨年に引き続き、春日部市の事業である、妊娠されているご両親を対象とした両親学級(パパママ学級)でお話をさせていただきました。
内容については、前回のお話を基本とさせていただきましたが、昨年の事後アンケートにおいて、いただいたご意見をもとに修正をしました。
難解な表現や詳しすぎる内容を避け、必要と思われるところに関してわかりやすく説明させていただきましたが、どうだったでしょうか。
講話後のご質問などからも、参加されているご両親はご自身の健康はもちろんですが、より、これから産まれてくるお子さまの健康に関心が高いと感じられました。
このような経験から、来年度の講話について参考にし、より良い内容にしてゆきたいと思います。

2018年01月20日

妊婦と歯科治療講習会

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先日、「妊婦と歯科治療」と題した講習会に参加してきました。講師は東京歯科大学市川総合病院産婦人科教授 高松 潔 先生です。東京歯科大学は、歯科大学なんですが、千葉県市川市に総合病院も運営しています。我が家もお世話になりましたが、慶応大学医学部出身の産婦人科教授です。
歯科大学病院の産婦人科ということもあり、妊産婦の方へのお口のなか、歯科の治療に関して豊富な知識と経験をお持ちです。いままでも、個人的にテキストなど妊産婦の方への治療や注意すべき点などは独学しておりましたが、知識の整理とあたらに知ることも多く参考になりました。
たとえば、今まで自分が持っていた考え方を補完するものとして「妊娠初期より以前の薬の投与」については男性もその影響の対象となること。つまり男性側への影響についてです。さらに、調査によると妊婦さんは自分のお口のなかよりも、むしろ生まれてくる子供のお口のなか、歯に、より興味が強く向いていることを知ることができました。
今まで、妊婦さんが健診などで、来院していただいたときにお伝えする説明についての参考になりました。もう少しお子さまのお口の成長についてお話しできたらと考えています。

2017年10月18日

歯周病講習会

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歯周病講習会に参加しました。 これは、春日部市で行われている「成人歯周病健診」において実施医療機関での審査基準の平準化をはかることを目的として開催されています。 歯周病の基本的な知識の確認にはじまり、最近の知見について講演が行われました。 今回は「歯周病と全身の関係」について多くの時間をつかって解説と意見交換がなされました。 近年、多くのメディアにおいて歯周病がカラダにあたえる影響がとりあげられていて当院へいらっしゃる多くの方がすでにご存じでいらっしゃいます。代表的な影響としては糖尿病、心臓疾患、低出生体重などですが、これらのほかにもリウマチ、肺炎、認知症などへの関連も研究されています。歯周病そのものが疾患の原因ではありませんが、相互に影響しあって症状が悪化しやすい環境になるおそれがあるため比較的管理が簡単なプラークコントロール(歯周疾患の予防)が注目されています。

余談ですが、毎年行われているこの歯周病講習会ですが、講師は日本大学歯学部歯周病学教室の佐藤秀一教授をお招きしています。教授は、わたくしが米国のミシガン大学に留学していた同時期に同大学に留学されていました。わたくしがインプラント教室で教授が歯周病教室でしたが、図書館に行くといつも勉強されていて、食事や相談など多くの面で助けていただきました。

2017年04月02日

高齢者の口腔ケア

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このたび、高齢の方へのボランティア活動をされているグループのみなさまを対象とした市民講座で講話をさせていただきました。
演題は「高齢者の口腔ケア」についてです。といっても、医療や介護の専門職の方に向けたものではありませんので、できるだけ要点をまとめて伝えられるよう配慮しました。
講話の内容については、以下を選びました。
1.口腔ケアとは? -歯みがきとはちがうの?-
2.高齢者の口腔ケアの基礎


1.については、口腔ケアの定義、効能、そもそもむし歯と歯周病の説明、適切なプラークコントロールの方法などを簡潔にまとめました。
2.については、高齢者の口腔ケアの実際、お口のなかの特徴、チェックリストを活用した簡単な審査方法、お口の機能維持へのリハビリテーション、義歯の特徴、誤嚥性肺炎について説明をさせていただきました。
さらに、歯科医師会では、在宅歯科医療支援窓口を開設しておりますのでご利用していただけたらと思います。
初回ということで、お話しさせていただく内容が多岐にわたり時間も延長させていただいて、ご理解していただけたか不安もありましたが、良い経験となりました。

 

2017年03月11日

骨粗鬆症講習会

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骨粗鬆症に関する講習会に参加してきました。
さまざまな要因で骨粗鬆症と診断されると骨折の予防(QOL維持)、骨が弱くなるのを防ぐための薬を使用されている方が多くなってきています。
これらの薬にはいろいろな働きにより骨の密度を維持しようとしています。使用方法や間隔も、飲み薬や注射、毎月や6か月ごとだったりします。

骨粗鬆症のお薬を使用されている患者さんの歯科治療に関して、特に歯を抜く(抜歯)処置について、傷の治りが悪く、
あごの骨が一部壊死してしまう状態、これを「骨吸収抑制剤関連顎骨壊死:ARONJ」と言いますが、約10年ほど前から海外で報告されるようになり骨粗鬆症の治療薬剤との関連が研究されてきました。
比較的新しい病態であること、薬剤の作用機序も多様で、発症する場合も他の疾患を併発しているなどの理由からさざまな学会が連携してきました。
その過程で定期的にポジションペーパーという公式見解を発表しています。最近では2014年に診断基準が公表されていましたが、今回2016年に新たなポジションペーパーが
日本では「顎骨壊死検討委員会」という学会横断の組織から公表されました。

今回の講習ではその委員の一人である松本歯科大学教授の田口先生が最新のポジションペーパーの解説と歯科診療との関連をお話しくださいました。
そのなかでは、:
・今まで薬剤性顎骨壊死(ARONJ)の主な要因と考えられていた種類の薬剤以外、新たな治療薬でも顎骨壊死が報告されていること。
・報告されている顎骨壊死の発生率はおよそ0.001%と、ほかの薬剤の副作用の発生率と比較して高いわけではないということ。そのリスクのとらえ方
・長期の骨粗鬆症の薬剤の使用が顎骨壊死の発生率に影響しない可能性が高いこと。
・歯科治療の際に現在一般的に行われている一時休薬のほうが顎骨壊死の発生率がたかくなる可能性があり、むしろ休薬する積極的な理由はないとのこと。
・患部への感染が顎骨壊死に大きく影響している可能性が高く、口腔ケアを含めた感染予防がきわめて効果的で重要であるということ。

このような見解は、現在の大学で使用されている教科書でも追いつかないような診断基準や治療方針の変化です。周知までも時間がかかるかもしれません。
今回この分野での最新の知見に触れることができました。当院でも問診をすると骨粗鬆症のお薬を使用されている方も多く、治療法の選択に難渋することもあります。
この講習会で得た知識を毎日の診療に活かしてゆきたいと思います。

2017年02月23日

パパママ学級

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春日部市保健センター「パパママ学級」でお話をさせていただきました。

これは、春日部市内にお住いで、第一子を妊娠されているお母さまとお父さまを対象として春日部市が主催、妊娠に関する疑問や不安をサポートしてゆくものです。

その一環として歯科医師による「講話」という形でお話をさせていただきました。テーマは大きく「妊娠とお口のなかの変化」「妊娠と歯科治療」「赤ちゃんのお口のなか」の3つに分けてまとめてみましたが、私の不慣れもあり、しっかりとお伝えできたか不安です。
それぞれのテーマごとにお話しさせていただいた主題としては、「妊娠とお口のなかの変化」では妊娠による環境の変化およびホルモンバランスの変化によりむし歯や歯周病にかかりやすいこと、その対応としてプラークコントロールが重要になってきます。
「妊娠と歯科治療」では、基本的に歯科の治療は妊娠全期間において可能ですが、安全性や注意することなど。また、歯科医師が妊婦さんの治療において配慮していることを説明させていただきました。
「赤ちゃんのお口のなか」では、歯が生え始めてからの管理、主にむし歯菌はお母さんから移動してゆくこと、お母さんのプラークコントロールが大切になってきます。

また、乳幼児の歯ブラシによる事故に注意が必要なことをデータを引用しながら説明させていただきました。
短い時間でしたが、少しでも出席されたプレパパママの皆さんの不安解消と理解への参考になれば幸いです。

2017年01月22日

糖尿病と歯周病

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(画像は厚生労働省のHPより)

お口のなかの環境が全身の健康状態に影響するということはかなり以前から研究、報告されていますが近年、特に注目されているのが歯周病と糖尿病との関連です。直近の保険歯科診療改定にも科学的根拠(エビデンス)が厚生労働省にも認められ糖尿病をお持ちの方へのより充実した歯周疾患管理が採用されることになりました。ここで、私の忘備録もかねて糖尿病と歯周病との関連を記載してみます。

研究、報告されていたものをまとめると、エビデンスレベルが高いもの、まだ低いものも含めて以下のようになるようです。
(1) 糖尿病の人は歯周病の罹患率が高い
(2) 糖尿病の人は歯周病がより重症化しやすい
(3) 糖尿病の罹病期間が長い人ほど、歯周病の罹患率が高い
(4) 血糖コントロールがよくない人は歯周病がより重症化しやすい
(5) 歯周病が重症化している人ほど血糖コントロールがよくない
(6) 歯周病の人は糖尿病の罹患率が高い
(7) 歯周病の人は糖尿病でないとしても糖尿病予備軍であることが多い
(8) 糖尿病の人が歯周病をしっかり治療するとHbA1Cが改善する

つまり、歯周病と糖尿病は相互に悪化と改善を影響しあっているということです。

わかる範囲でその影響について調べてみました。
<糖尿病→歯周病>
唾液の量と質の変化
 高血糖状態では、浸透圧の関係で尿がたくさん出て脱水状態になります。その結果、唾液の量が減り、口渇、自浄作用の低下により歯周病菌が繁殖しやすくなります。また唾液は血液から作られますが高血糖下では、唾液や滲出液の糖分の濃度が高くなります。そのような状態も、歯周病菌の繁殖に適しているようです。

細菌に対する抵抗力が低下する
 高血糖状態では、細菌を貪食する好中球(免疫機能の細胞)の働きが低下するようです。つまり、感染防御機構が十分に機能しなくなるということで様々な感染症にかかりやすくなり、感染症である歯周病も起こりやすくなります。

組織の修復力が低下する
 糖尿病はたんぱく質の代謝も変化するようです。その影響で歯周組織内のコラーゲンの減少や性質の変化により、歯周組織の弾力性が失われ、破壊された組織の修復力も弱くなります。さらに高血糖状態では、過剰なブドウ糖がたんぱく質と結び付いて AGE(最終糖化産物:糖尿病合併症の主要原因のひとつ)が作られるそうで、歯肉組織に AGE が蓄積すると、そこに炎症を起こしたり、組織を傷つけ、歯周病の発病・進行を招きます。

肥満の影響
 体の脂肪は単にエネルギーを貯蔵するだけの存在だと考えられていたのですが、近年、脂肪細胞では様々な作用をもった物質が作られていることがわかってきているようです。そのいくつかは、組織に炎症を起こすように作用するようです。歯周病は細菌感染によって歯周組織に慢性の炎症が起きる病気です。肥満のために脂肪組織から分泌され続ける炎症物質は、歯周組織にも影響を与えて歯周病の危険を高めるようです。

合併症の影響
 糖尿病の罹病期間が長くなると、全身の血管に障害が起き、それが様々な合併症の主原因となります。特に、血管径の小さい細小血管にその影響が現れやすく、末梢組織の(歯周も末梢)血流量低下から感染を長引かせたり、組織の修復を妨げたりします。また、糖尿病の合併症で、骨粗鬆症があります。歯周組織の炎症で歯槽骨が減少する病気である歯周病に、その影響は、十分考えられるそうです。

<歯周病→糖尿病>
歯周病で血糖値が上がる理由

細菌感染症によってインスリン抵抗性が生じる
 歯周病は細菌感染でそれは長期間による影響であるため慢性感染症だということになります。治療を継続していないと、歯周組織に住んでいる細菌は常に活動期になります。ときには、歯肉の毛細血管から血液中に細菌が入り込み、菌血症を起こすことや歯周病菌から出される毒素が歯肉から血管内に入り込むこともあります。このような時、ヒトの体は例えば免疫細胞であるマクロファージからの腫瘍壊死因子α(TNF-α)など様々なサイトカイン(免疫に関するたんぱく質)を分泌して、細菌やウイルスに対抗しようとします。それらのサイトカインは、インスリンの働きを阻害または膵β細胞からつくりにくくして「インスリン抵抗性」という状態を生じさせます。インスリン抵抗性に対して、からだはなんとかしようとして、より多くのインスリンを産生しようとします(高インスリン血症)。しかし高インスリン血症が長く続くと、インスリン産生細胞である膵β細胞が疲労し、末期の糖尿病となります。慢性感染症である歯周病を放置すると、体は常にインスリン抵抗性の状態になっていると考えられます。

歯周病治療による糖尿病への影響
慢性炎症としての歯周炎に対する適切な治療により、糖尿病のコントロール状態をあらわず糖化ヘモグロビン(HbA1C)の改善がみられることが明らかになってきました。その仕組みとして、歯周病治療によって歯周炎に起因する腫瘍壊死因子α(TNF-α)の産生量が低下するため、インスリン抵抗性が改善し血糖コントロールが好転すると考えられています。

2016年10月26日

フッ素について

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フッ素の研修会に参加してきました。フッ素(専門的にはフッ化物と呼びます)は歯を強くして虫歯予防に効果的とされています。当院でもフッ化物は、幼少期を含めほとんどの方への虫歯予防として局所応用しています。
 今回の研修会は公衆衛生におけるフッ化物の利用とその効果を習熟することを目的に開催されました。個人の医院での利用というより公衆衛生的な利用を主題に講演されましたが、非常に有意義でフッ化物に対してより深く理解することができました。
 フッ化物については、その効果と安全性に疑問や不安を持たれている方も多くいらっしゃいますし、私も実際フッ化物を局所応用(主に塗布)しても外見に変化も全くありませんしその効果を判別する手段も持ち合わせておりません。予防医学において、その効果を判定するためには疫学調査が必要になります。今回の研修会ではその専門でもある国立保健医療科学で統括研究官をされている先生が講演されました。
 フッ化物のむし歯予防効果について、ミクロ的な機序については省略させていただきますが、大規模な疫学調査の例として、ある町の保育所でフッ化物の局所応用(ブクブクうがい)をした園児を追跡調査した結果、小学生(町外の保育所に通園した学童も含まれます、彼らはフッ化物を使用していません。)になるとむし歯を持つ学童の割合は統計的にも差が明らかな状態になっています。また、フッ化物のブクブクうがいを政治的な理由により中止した町では全国平均と比べ低かったむし歯罹患率が中止後は全国平均へ上昇してゆくという調査結果も明らかになりました。そのほか国内のみならず、海外においてもフッ化物応用を疫学調査した論文が多く紹介されその有用性は説得力のあるものでした。
 また、フッ化物の安全性についてですが、世の中すべてのものには「絶対安全」なものは存在しないという前提を理解することが大切だそうです。人間に必須な水や塩分、酸素ですら過剰な摂取は有害となります。
 フッ素は、それ単体では自然界にはほとんど存在せずフッ化物という化合物の形であらゆるものに含まれています。お茶や牛肉、エビやイワシ、リンゴやミカン、ニンジン、ジャガイモ、牛乳にも含まれています。人体中に存在する天然元素15種類のうちの一つで、いままでにアレルギー症状の報告はされていないとのことでした。
 フッ化物への不安として感じる安全性についてですが、その毒性として問題となるものが慢性的な症状(中濃度を長期間)と急性症状(高濃度を大量摂取)に分類されますが、これらも通常利用では考えられない濃度のフッ化物を大量に摂取しない限り起きない問題となります。
 詳しくはご来院いただいた際にご質問していただければお答えできると思います。今回の研修会も今までの断片化された知識を整理するのに参加してよかったです。当院でのフッ化物利用方法に大きな変更はありませんが、させていただく説明は改良されているかもしれません。

2016年08月28日

糖尿病講習会

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春日部糖尿病懇話会に参加してきました。春日部市医師会による主催で、糖尿病についての知見を周知するべく多くの医療関係者に門戸を開いていただいています。
 かつては糖尿病と歯科の関連は糖尿病をもった患者、つまり「有病者」に対する歯科治療時に留意するべき点などが主でしたが最近、糖尿病と歯周病の関連が注目され糖尿病を有する方は歯周病が進行しやすいこと明らかになっています。ごく最近の研究ではさらに進んで、相互に影響、つまり今までの「糖尿病を有している方は歯周病が進行しやすい」だけでなく、「歯周病の方は糖尿病も進行(悪化)しやすい」ことがわかり始めています。それぞれの病態がお互いを悪化させている要因の一つとなっているようです。
 このことから、糖尿病を改善するためのアプローチとして歯周病もあわせて治療することでお口の健康管理が全身の健康増進へ貢献できます。
 今回の講演内容は、直接歯科と関連はないのですが、糖尿病治療の現状を知ることができて参考になりました。治療のまず一歩は生活習慣の改善が主で、なるべく薬にたよらないとのことでした。つまり患者さんへの動機づけ、病気に対する教育、食事指導、運動指導などなど。。これをチームを作り多くのスタッフにより対応されているようです。これは薬を処方しておわりにする治療とは逆に非常に労が多い方法ですが、病状が進行して糖尿病合併症の発症を予防するには有効であるとのことでした。生活習慣病なのでその原因である生活習慣を患者さん本人に変えていただく方法です。
 その講演のなかで糖尿病を悪化させる主な要因のうち「高血糖」「高血圧」「高コレステロール」のほかに「喫煙」があることに注目しました。歯周病においても「喫煙」は悪化させる要因の一つなので、禁煙について患者さんとお話しするときにはより全身への悪影響が大きいものとして再認識しなければならないと感じた次第です。

2016年07月15日

インプラントの予後について

インプラントの予後について

歯が喪失された後、機能を回復する方法の一つにインプラントがあります。当院でも対応させていただいている処置ですが、患者様との相談で多くいただく質問に「永久にもちますか?」というものがあります。
 インプラントは金属などで作られていますので「むし歯」にはなりませんが、インプラントを支えている顎の骨、歯肉はご自身の体の一部なので、いわゆる「歯周病」になります(インプラント周囲炎といいます)と説明させていただいております。インプラントを支えている組織が喪失されますので歯肉の炎症、インプラントの動揺と痛み、最終的にはインプラントの除去や喪失といった経過をたどる可能性があります。
 そこで今回は、インプラント周囲炎について調べてみました。

Risk indicators for peri-implant mucositis : a systematic literature review  (J Cli Periodontol 2015)


この論文は「インプラント周囲炎」に関連してその前段階である「インプラント周囲粘膜炎」について、そのリスク因子を調べたものです。
それによりますと、まず「プラーク(歯垢)」がインプラント周囲の歯肉炎が発症するリスクでエビデンスがあるとされています。一方で、インプラントを入れている期間、インプラントの性状その他は、影響が小さいか認められなかったとしています。インプラントはさまざまなメーカーから発売されていますが、それぞれが独自に骨と接する表面の性状(ザラザラさせる、小さいくぼみをつけるなど)を工夫しており、あるレベルに達していればどれも問題ないようです(もちろん疑問のある製品も存在します)。
 そのほか、「性別」や「遺伝学的な影響」も少ないとされています。意外にも、「糖尿病」はインプラント周囲粘膜炎に関して影響は認められないとのことでした。歯周病と糖尿病は相互に影響しあうという知見が得られていることからすると、さらなる考察が必要かもしれません。
 興味深いところとしてプラークと同様に「喫煙」がインプラント周囲粘膜炎に影響する因子としてにエビデンスが認められたとのことです。
 つまり、インプラントを長期にわたり健康な状態で機能させるためにまず「プラークコントロール」「禁煙」が必要ということが現在の知見ということになります。
 私も、今後これらを参考にしながら患者様への説明、予後管理への一助としてゆきたいと思います。
 

2016年07月10日

地域医療講演会

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「これからの歯科医療と地域包括ケアシステム」という演題で歯科医師会主催の講演会がありました。講師は前厚生労働省保険局長の唐澤先生です。
今後、確実に訪れる人口構成比の変化に対応しながら如何に持続可能な医療福祉システムを作り上げてゆくかを苦心して設計されているとのことでした。年金制度においても90年代は5人で1人を支えてきましたが、今後は2人で1人、1.2人で1人を支えてゆくというのはよく知られている試算です。 目標としては「地域包括ケアシステム」の構築で、「誰もが住み慣れた地域で自立した生活を送ることができるように、医療、介護、介護予防、日常生活の支援が包括的に確保される体制」を目指しています。つまり医療、介護、地域の連携が必要になってくるということです。
日本では、医療施設は7~8割が民間運営なので、診療報酬の配分を通してシステムの移行を促してゆくことになります。逆に、関係者は公務員でないためにこの方法でしか体制の構築が困難だと思われます。 このケアシステム作りに尽力されている講師の先生によりますと、まず医療と介護の協力体制作りが非常に困難であるとのことでした。最初の一歩からつまづいているようです。医療は、急性期対応が主で疾病の治癒が目的となりますのでなかなか患者の生活の支援まで考えが及ばないし現在の医療システム(診療報酬、病床数、看護を含めた人員の質、数含めて)ではそのようにならざるを得ないようです。ただし、今後はケアシステム構築への流れはより協力体制が整いやすくなるよう変化してくるはずです。実際に先進的に協力体制を築いておられる地域もでてきているようです。
今回の講演会に参加して、日本の医療システムの展望をつかむことができました。私たち歯科医療関係者がどのような形で地域包括ケアシステムに参画してゆくかを考えるよい機会となりました。

2016年06月25日

ジョギング

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個人的な健康増進のためにジョギングをしています。なるべく週に一度は走るようにしていますが、なかなか計画通りにゆかないものです。

自宅近くの公園に周回コースがあり、コースわきに距離が記してあります。10キロを約1時間のペースです。ずいぶんゆっくりですが、これもマイペースで。

2016年06月22日