歯周病講習会(平成30年度)
歯周病講習会に参加しました。厚生労働省の資料によると歯周病は日本において成人罹患率が8割と国民病ともいえる疾患となっていますが、
最近注目されているのが、歯周病がお口のなかだけの問題にとどまらず、全身の健康に及ぼす影響が以前よりも大きいのではないかと研究されています。
今回の講演内容として、日本歯周病学会の診療ガイドラインをメインテーマとして歯周病と全身へのかかわりについて日本大学歯周病科の佐藤教授にお話しいただきました。
歯周病が影響している代表的な疾患として糖尿病があります。これは、歯周病が進行すると糖尿病も悪化する、糖尿病が悪化すると歯周病も進行すると相互に影響していることがわかってきています。
これ以外にも、心臓疾患、腎臓疾患、関節リウマチ、誤嚥性肺炎など歯周病が重症化すると悪化する可能性がある疾患として研究されています。
考えてみると、体の入り口で常に慢性的に炎症を起こしている部分があると全身の免疫系への影響は少なからずあると思われます。
佐藤教授は私が米国のミシガン大学に留学していた際に、同時期に在籍しておられ、当地でも大変お世話になりました。継続して最新の歯周病論に触れる機会を作っていただき感謝申し上げます。